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nazonanazoのブログ

時事ネタに軽くタッチします

骨髄バンクが破綻の危機

 今年で設立25年を迎える「日本骨髄バンク」が、資金難でギリギリの運営を余儀なくされているという。

 

 骨髄バンクは、血液をつくる造血幹細胞に異常が起きる白血病などの病気を発症した患者に生体移植を行う目的で、健康な造血幹細胞を持つ人がドナーとして白血球の型を登録するシステムで、平成3年に設立された。

 移植には、型の全部または一部が一致することが絶対条件で、一致する型を探すには多くのドナーの登録数が必要となる。

 現在のドナー登録者数は約46万人いて、2016年4月末までに1万9397例の移植が行われた。ここ数年は年1300件ほどの移植が行われてという。

 

 平成26年度には約1億円の赤字を計上した。

 翌年27年度も連続赤字となる見通しであったが、年度末に大口寄付がありギリギリ黒字になった。

 赤字が続けばドナー確保のための啓発活動も難しくなるという。

 

 

日本骨髄バンクの斎藤英彦理事長は

「安定した財政基盤に変えていかなければ、今後も財政難に見舞われることになる」

と危機感を示した。

 

 

日本骨髄バンクの啓発や患者支援を行う全国骨髄バンク推進連絡協議会の大谷貴子顧問は

「バンク存続のため企業などから広く寄付を募るとともに、

大学や運転免許試験場で若い世代にドナー登録を呼びかけていきたい」

と話している。

 

 

 日本骨髄バンクの新規登録者数はH26~27年度に2年連続で3万人を割り込み減少傾向にある。

 ドナー登録が可能なのは18~54歳という年齢制限があり、55歳達年や登録者の健康状態の変化等で登録から外れる人が増加しており、H27年度には初めて2万人を超えた。

 

 登録者の高齢化問題もあり、H17年12月末の時点では平均的な若年層年齢は33歳だったが、27年12月末には42歳となった。

 

 

 そもそも日本骨髄バンクは慢性的な財政難に苦しんでいる。

 バンクの収入の7割は、国の補助金と移植を受けた患者の医療保険から出ている。

残りの3割は、患者からの負担金や寄付金でまかなっているが、寄付金は景気や社会情勢に左右されやすく安定性が無い。

 寄付金が少ない年は赤字になってしまうという。

 

 H26年度は補助金医療保険による公的収入が合計10.5億円あったが、患者負担金と寄付金は計4.7億円にとどまっており、その他の収入も合わせた経常収益は15.4億円であった。

 ドナーを探す調整費やバンクの普及活動などの支出は16.4億円となり、約1億円規模の赤字となっっていた。

 

 医療保険は移植した患者に対して支払われるため、ドナーの調整等に時間がかかった場合でも金額は一定となる。

 また、ドナーが途中で断念するなどして移植に至らなかった場合は医療保険は支払われない。

 移植件数が少なくなれば、医療保険の収入も減ることになる。